しあわせ。

昨日は、疲れていた。
確かに疲れた。
なれない格好で朝から出かけ、初対面の人にたくさん会い、
年に何度という感情回路を久々に使ったからだろうか。
長年の友人関係の彼女は、色々あったが結果、嫁に行った。
何もないより、あった方がいいのか・・・
友人たちの思い留まるような否定的な必至なアドバイスも泡となり、
思い悩んだ末だろうが、彼女は嫁に行った。
「言ったこっちゃない」と言われないように
幸せになるよと言い残し彼女はそれでも嫁に行った。
腹の内はだいぶ前から決まっていたようだ。
「相談があるんだけど」と話を持ちかけられ、
相談されたためしがない。
何故って、誰かに話す段階でほぼ、答えは出ている。
もしくは、迷っているが、
決断がつかず、背中を押して欲しいという場合が
ほとんどではないかと・・・
とくに昨日、結婚した彼女はそうだった。
人は誰かに自分のことをきいて欲しい。
そして、自分を肯定して認めて欲しい。
助言や指導はまた、別の話。
とくに友人関係の場合、「どうたらいい?」と
疑問系で問いては来るが答えを求めていると
思うなかれ。
どうしたらいいかの部分を自分なりに考えて、
相手にとって最良だと思うことを熱く語ったところで、
どうしていいかわからないはずの内容は、己で解決済みだ。
あくまでも参考意見として、きっかけとして、
相手には届くと思う・・・
いや、せめて、そう願いたい。
人に答えなんて求めちゃいないし、求めてもいかんのです。
それは、まぁ、当たり前っちゃ、当たり前か。


心の中では決まっていたんだな。結婚することは。
無駄な抵抗だったみんなの必死の反対。
人は見ちゃダメといわれれば、見たくなり。
じゃーいいよ、といわれると別にいいよという。
なんとも天の邪鬼。反対は逆効果だったのだろうか・・・
まぁ・・・当人がしたいというのだもの。
そりゃーしょうがない。明治時代じゃあるまいし。
彼女の近い未来を友達として
大きなお世話かもしれないが、わりかし真剣に考えて
色々言ってはみたが、一介の友達にそんな権限はない。
本気で阻止できるわけがなかった。
そんなことはわかっていたが、それでも、
もしかしたら、本気で考え直して
思いとどまってくれるかもしれないと
直球、変化球、1つずつ想定される
「これから」がいかに大変か、
細かくシュミレーションしたりもした。
彼女のためを思っていろいろ言った。
熱く説得した時は、納得したような節もあった。
しかし、実は嫁に行くことが彼女の望んだことだった。
だったら、ただ思い悩ますだけの余計な言葉は
必要なかったのではないか・・・今さらながらちょっぴり反省。
いや、言わずにはいられなかったな。どうしたって。


何はともあれ、幸せの形は人それぞれだから、
端から見たら、自分の物差しからすれば、
心配で不憫に思うような状態であったとしても
当人は結構楽しくやっていたり、
幸せだったりする場合が多々ある。
幸せになりたいと思う意志が彼女にはある。
だから、大丈夫だと思う。
そう思うようにしよう。