ともだち。

atmy2005-03-30

昨夜、長野県から友だちが遊びに来た。
彼女とは学生時代に出会った。
彼女には才能があり、それを生かした仕事を今している。
多くの人に認められ、求められ、好きなことをする彼女。
うらやましくもあり、とっても誇り思う。
容易い仕事はどこにもない。
好きで、夢見てはじめた仕事は
いつか現実の厳しさと折り合いをつけるのが難しくなる。
好きだから故、辛い場合もある。
割り切れず、ギャップに悩み、好きだったことが
好きではなくなる日も来る場合だってある。
それでも、続ける。
続けることは未来に続く唯一の自分にできること。
辞めてしまったら、あきらめてしまったらそれまでだもの。
好きだけではやっていけないけれど、
好きなら続けていける可能性だって高い。
でも、どこにいようと何をしようと、容易いことなど何もない。
簡単な仕事はどこにもない。
何になろうとみんな同じだと思う。
楽しくて、お給料がよくて、拘束もなく自由に仕事ができる。
理想だな・・・
人一倍働かないとたくさんお金はもらえない。
仕事の先には必ず人が関わっている。
人間関係は仕事でなくても一生ついて回る。
多少のトラブル、ストレスはワンセットとして考えても
間違えではないと思う。
楽して大金が手に入るのは悪いことをしない限り皆無だと思う。
おいしい話には落ちがある。
上手い話には罠がある。
タイミングと努力と続けること。それに才能と運が
プラスされれば、世間でいう成功者となるのだろうな。


話がずれた。軌道に戻そう。
彼女の住む町はちょっとそこまでとは
行かない距離と移動時間だ。
遊ぶならお泊まり確実。
もちろん、2泊予定で夕方にバスでやって来た。
たまにしか会えなくとも、前回会って話した日から
時間は止まっていて、また再び会う日に動き出す。
だから、いくらブランクがあろうと
時間の流れは関係ない。
それがともだち。

おいしいものを食べ、たくさん話して、笑って
朝方寝た。
他愛もない時間の共有。
それがともだち。

そして、のんびり身支度をし、出かけた先は
新宿ヒルトンホテル。
3月一杯、「デザートブュッフェイチゴフェア」が
やっていると聞き付け、もちろん、昼抜きで出かけた。
それがいけなかった・・・
気合の入れ過ぎで空回りしてしまった。
空腹にデザートブュッフェは重く効いた。
目からの情報に興奮した脳が「お前ならできる。見せてやんなッ!!」と
訳のわからない指令に素直に反応。
一度に興奮して、とるわとるわ。タッパー持参かって位に、
いくら食べても定額なのをいいことに、ここぞとばかりに取りまくった。
イチゴフェア、そう、それは苺祭り。
本当に祭り気分でやっちまった。
とりあえずは責任感から一皿目は食べきったが、
それから何度も足を運ぶことはなかった。
いや、口の中が甘いからいけないのか?! 
と、根本的なことを無視して軽食コーナーを物色。
「BBQチキンボール」とやらをテーブルまで、持って行く。
ぱくりと食べると口の中の「コテコテ生クリームイチゴケーキ」が
どこかへ消えてなくなったではないか。
おぉぉ?! 行けるかも?! ってべつに命令されてるわけでも
約束したわけでもないのに・・・勘違いな決意。
お皿を持って、取ろうと思うと今度は先ほど、
シャカリキにはりきっていた脳が
「おぇぇぇぇーーーもう無理に決まってんじゃん」と
180度違う指令。一度持ったお皿を返すわけにもいかず、
ちっさい一口ツナサンドをぽつんと1つ乗っけて席に戻った。
もぉーーーーーいぃーーーー。ホントに。
何が好きって、イチゴタルトが大好きだった。
でも、もう、いいわ。当分。
幸せな気分になったのは確かだ。
友だちと苺祭りに大興奮しながら
ひとりじゃ、いくらなんでもこうはいかない。
幸せの共有。
それがともだち。

でも・・・ふと気づいてしまった。
「イチゴフェア」という単語になぜか反応してしまったが、
あんま・・り・・・苺、そんなには・・・好きではなかった。
イチゴタルトもどちらかといえば・・・タルトが好きなのであって
ブルーベリータルトでもフルーツタルトでもいいんだもの。
まぁ・・・あんだけ食べて、よく言うよって話だけども。