睡眠。

何が好きって、寝ることが好き。
とくに冬、寒い朝に起きなければいけない時間より
ずっと早くに、ふと目が覚めてしまい、時計に目をやる。
するとなんと、まだまだ眠れる時間ではないか。
もう一度、肩まですっぽり布団をかぶりおなし
再び目を閉じる。
あぁぁぁぁ・・・至極の幸福の瞬間。
この世の至福の時ベストテン上位ランキング間違いなしだ。

ブルーマンデーという言葉があるほど
月曜日は憂鬱なものだが、なぜ憂鬱か。
それは、前日の日曜日気分が抜けぬまま、
仕事や学校に行かねばならないからだ。
しかし、また憂鬱な月曜日があり、平日があるから
日曜日、休日が存在する。
毎日が夏休みだった場合、初めはうれしくて毎日、何をしようか
色々思い巡らせる。そのうちちょっと、風が涼しくなって来て、
９月を過ぎる頃、いても立ってもいられなくなるはずではなかろうか。
はっきりいおう。週休７日は、なーにんもおもしろくない。
何の有り難みも楽しみもない。
金曜日の夜の開放感も、
次の休みの予定に向けてがんばる介もない。
週７休みなんて・・・かえって、だんだん沈んでくる。
自分によっぽど厳しく、しっかりしていない限り、
毎日が日曜日の生活には耐えられないと思う。
何かに属し、ある程度規定されて生活することにに慣れ切って
しまった大半の人々には支配のない「自由」な生活が
聞こえはいいが、実はとっても居心地の悪いものなんじゃないのか。
だって、ホントの自由は一緒にすんごい責任がついてくるもん。
今だって、普通に生活していれば、責任ある立場になることや、
責任を取らざるを得ない状況になることもある。
でも、どこかに属し、規則に乗っ取っていれば、
結構、守られているし、あげく、普段は楽ちんだもん。
だから、みんな自由がいいとか、自由になりたいというけれど、
本当になったら、ならったで困るだろうなと思う。
作者はそんなに自分を律して戒めながら生活はできないなぁ。
日々の忙しさの中で、時間をやりくりしてできた
ほんの少しの「似非自由」があれば、
結構満たされる小市民の作者には
「ホントの自由」は夢見るだけで充分さ。
話を元に戻すが、
いくら寝るのが好きだからと言って、週休７日と同様、
ずーと寝ていられる状況もうれしいようだが、そうでもない。
起きなければいけない時間があるから、２度寝の意味もある。
もし、いつままででも、寝ていられるならば
３度寝、４度寝なんていうことになり、
実際問題、終いには寝過ぎて頭が痛くなってくる。
寝たいだけ寝て、幸せなはずなのに、気分は晴れない。
寝りゃーいいってもんじゃーないと
たまに起きると１日の大半が終わってしまっている
作者は何度となく身を持って痛感している。

最高記録は連続１７時間寝っぱなし。
トイレにも起きず、食事もその間しなかった。
夜中の２時過ぎに寝た。自然に目が覚めたら
窓の外が暗かった。あれ?!たいして寝てないのか?!
と思ったが、それにしてもだるい。だる過ぎる。
時計を見て、もう一度混乱。
んん?!　７時・・・夜だよな?!?!
はぁっ!!寝過ぎた。いやいや、１日終わっちゃったよ・・・
寝たいだけ寝たのに、だるいし、ボーとしてるし、
１日１食で、何もできずに
また数時間後にはもとのベッドに舞い戻る。
はぁ。
なんという、逆充実感。
まぁ、それ以来、記録更新はしてないし、
そんなに長時間は連続して寝なくなたった。

それでも、もっと若かりしき頃、そう、学生時代。
当時は何が何でも眠っていたかった。
いつもと同じ朝、すやすやと気持ちよく寝ていたら、
「もう起きなさいよ」という１階から叫ぶ母の声に
精一杯の、もうすでに起きてましたよ風の大声で、
「起きたよ〜」と嘘をついて、そしてまた就寝。
ギリギリの時間にやってはいけないこと。そう、それは２度寝。
ついには、母が部屋までやって来て
「一生起きなくていいから、ずっと寝てなっ!!」と言い残し
部屋のドアをこれでもかって、くらいに強く閉めて去って行った。
布団をはがれ、だんご虫のように丸まった作者。
何が起こったかわからない。でも、徐々にじわじわと何が起こったか
理解し出すと、突然ももの横当たりがじんじん痛い。
あぁ・・・叩かれたのか。
薄手のパジャマだっただけにとてつもなく痛かった。
いかんせん、目が覚めた。
そして、掃き捨てられた捨て台詞を思い出す。
「一生・・・ずっと寝てていいのか・・ウ・フ・フフフ」
と本気でちょっと、うれしかったことを覚えている。
ってちがうじゃん、そうじゃーねーだろう。
早く学校に行けっつーの。
そう、何が何でも寝ていたかったのだもの。
当時は毎朝のように飼ってる犬になりたかった。
このまま、ぬくぬくと丸まって眠っていられる犬が
本気でうらやましかったのだ。
毎日なんだか、眠かった。学校に行っても・・・
トータル的にはかなりの時間、睡眠学習だったな。
授業料もったいなかったな。
よく寝たなぁ〜。ほんと。授業中。
どうやって、ばれずに寝るか。
あぁ・・・いや、詳しくは長くなりそうなので、
それはまた、次の機会に。