てんそ。

atmy2005-04-06

なつかしくて、思わず見るつもりはなかったけれど、
見てしまった「ワンナイSP」。

あれは・・・何年前の話だろうか・・・
10年以上は経つか。
まだ、ナインティナインがフジテレビの深夜番組、
めちゃイケ」前身「とぶくすり」にも
出ていなかった時代の話。知名度もほとんどなかった頃。
吉本興業の若手芸人6組を1つのユニットとして
吉本印天然素材」を結成した。
現在やたらと吉本内の若手芸人ユニットが
多いが、もしやこれが走りかもしれない。
拠点はなぜか東京で、日テレの深夜「吉本印天然素材
という番組がやっていた。
そこで見た初めて見る若手芸人たち。
深夜にかなりの衝撃を受けた。
「あぁ、なんておもしろいんだ」と。
もちろん、すぐにのめり込み、毎週欠かさず見ては、
次の日に学校に行って「昨日、見た?!」と
お笑い好きな友達と大いに盛り上がったものだ。
懐かしいなぁ。ほんと。
いまだに家には「天然素材」のセルビデオが何本かあるし
今、活躍されているメンバーがどうしたって
気になるし、がんばってほしい。
あげく、今日の「ワンナイ」や「めちゃイケ」のように
気心しれた天素メンバーでのからみは
お笑い青春の1ページであった作者としては
たまらないものがある。
メンバーは先輩順でいうなら、
吉本総合芸能学院・NSC7期、雨上がり決死隊
8期、FUJIWARAバッファロー吾郎
9期、チュパチャップス・ナイナイ・へびいちご。
チュパチャップスは解散し、ほっしゃん。宮川大輔として
やっているが、最近2人での出演や仕事を目にする。
とくにひいきだったのは「雨上がり」と「FUJIWARA」。
この2組のネタは最高だった。いや〜笑ったなぁ。
それぞれのコンビのネタとは別にメンバーをシャッフルして
よくコントもしたし、お芝居の要素やダンスも本格的だった。
きっとその当時は、お笑いをやりたくて吉本興業にいるのに
なんでダンスやお芝居をこんなにもやらなくてはいけないのかと
思っていたメンバーもいたと思う。
そう作者が当時感じたほど、ちゃんとした
お芝居だったし、ダンスだった。
まぁ、元から素質があったといえば、そうだし、
向き、不向き、好き、嫌いもあるだう。
でも、現在の仕事につながっているのは確かだと思う。
リズム感は何をするにも必要だし、企画や舞台など
機敏な動きを要求されることもあるだろう。
ダンスで培われた身のこなしは、
たくさん役立つ場面があっただろう。
それに、お芝居だって、お笑いの世界にも
ある程度は必要不可欠だけど、本格的なお芝居ならば
仕事の幅も広がる可能性だって大いにある。
昔、自分がやり遂げて認められた基盤が今の自分を作るのだ。
一生懸命に自分がしてきたことを生かせる今の自分がいる。
なんともすばらしいことだ。


みんなそれぞれ、今程ではないが、
キャラがあり、色があり、笑いの手法があった。
それでもきっと、当時はがむしゃらで
いっぱい、いっぱいだっただろうな。
ナイナイは一足先に天素を離れ、
人気が出て冠番組を持つようになった。
当時、他の5組は複雑だったと思う。厳しい世界だな。
売れる、売れないは実力だけでなく、時代やタイミング
諸々あるだろう。おもしろいと思うことは、趣味嗜好が違うと
全く違う。そのコンビの笑いがたくさんの人に支持されれば
メディア露出も増えて仕事も増える。
そうでない場合だってたくさんある。
仕事がない時、人気がない時。
それでも続ける。
大丈夫。コアなファンの絆はいがいと強い。
続けていれば、どこで仲間が売れてて
ゲストに呼ばれて仕事になるかわからないもの。
そこで、人気に火が着いてなんて
こともなきにしもあらずだし。
テレビに出ることが、売れることがすべてじゃないけど、
活躍を見れて、確認できるからできればそう願ってしまう。
でも、売れたら売れたでまた、大変なんだろうな。
それを維持することもまた、一苦労なんだと思う。
「笑い」は生きてるから、時代とともに少しづつ変化する。
10年、20年前の大多数の人が当時大爆笑をしていたものを
2005年の若者が見たら、同じように大爆笑するとは思えないもの。
ゆるやかな下降カーブは人気や認知度で気付かないものだ。
ちゃんと認識して、軌道修正しているんだろうな、
今も昔も一戦で売れてる人々は。
それぞれの芸人さんの求めるポジションや
やり方もちがうだろうが、これられもがんばってほしい。
各局の敏腕プロデューサー、ディレクターさん、
天素メンバー、いい仕事しますよ。