男前。

atmy2005-04-11

行ってきましたよ。「吉本男前倶楽部」。
よしもと男前ランキング3位の次長課長の井上くんと
7位の2丁拳銃の修士さんと・・・
あと・・・何位なん?!シャンプーハットの小出水くん。
いいんですよ、ランク外でも。
確実に男前ですから、こいちゃんは。
この3人で繰り広げるトークバラエティー
どんな内容かと楽しみだったけれど、
裏切られることなく楽しいひとときでしたよ。
男前倶楽部だけに細部にわたりかっこよく、
男前を意識した演出。
パッと見、本当に「お笑い芸人」じゃない雰囲気のスーツの3人。
普通にかっこいい。
ステージの真ん中に白いソファーが3つ。
低めのテーブルを囲むようにして置いてあって。
舞台向かって左→井上くん、中央→修士さん、右→こいちゃん。
そりゃートークバラエティーだもの。
終始、座りながらトーク展開。
しかし、話す内容は、ほぼ、だーれもわからない
大好きなアニメのマニアック話を中心に熱く語るといったもの。
こいちゃんがどの程度なのかわからないけれど、
修士さんと井上くんは確実に「マニアック」といっていい。
マンガ・アニメ・好きなものに対する知識量の多さに感心。
思い入れようは半端ではなく、熱く語る2人の姿は
かっこいい見てくれと話す内容のギャップが
凄まじかったことったらありゃしない。
チケットの売買契約が成立し、舞台上だかこそ、
笑って聞いていられる内容だろうよ?!
ゴルゴ13・デューク東郷は謎だらけだけど、
何度か出生の秘密がバレそうになった時がある」とかね。
ドラゴンボール天津飯の引くに引けない性格が好き」とか・・・
まぁ、そんな話ばっかりじゃなかったけどもね。
コーナー初めは各界の男前のコメントを紹介。
どうも容姿は関係なく、生きざまやコメント内容により
男前基準がなされているせいか、多岐に渡り様々な方が登場。
武勇伝なり逸話なり伝説について3人が勝手にコメント。
たくさんいたので、全員は覚えていないのだけれど、
松田優作さん、矢沢永吉さん、アントニオ猪木さん、高田延彦さん、
ジミー大西さん、吉田栄作さん、カリカの家城さん・・・
あと何人かいたなぁ。
強烈だったのは松田優作役者エピソード。
役づくりのためにかなりのダイエットをして
ほほをこけさせるため奥歯を4本抜き、
一重から二重の整形手術して役づくりをした松田優作氏。
しかし、役のイメージ的に背がもう少し低い方がいいと、
足の骨を削る手術を行おうとしていたところ、
スタッフにさすがにとめられたという話。
すごい。なんつー人だ。骨削る気満々って・・・
それについて、3人はどこの骨を削る気だったんだ?! と
「くるぶし」や「すね」や「かかと」の当たりを触りながら
相談しはじめた。
すると井上くんが、ぽそっと
「全体的に小さくなるんやったらいいけど、足だけでしょ?!
ひざから足首あたりだけ短ーなっても、かえってバランス悪いで」
と言い放つ。うん、そりゃそうだ。井上くんに納得。
もう1つ、矢沢永吉ビックエピソード。
雑誌の取材でコンセプトをきかされた矢沢氏。
「オッケイ、俺は納得したけど、矢沢はどうかな?!」
と言い残し、控え室に帰って行ったそうな。
で、30分後、控え室から出てきて「矢沢、納得した」
と取材が再開されたと言う話。
ほぇ〜。すげえ。さすが、世界の矢沢。
凡人にはできないわな。
それを聞いて、「もしオレらが同じこと言って、
30分後に出てきたらだーれもおらへんな」とコメント。
また井上くんが一言。
「え?! 矢沢はどうかなって・・・あなたが矢沢さんですよね・・・」と
1人でぽそっと突っ込んでいた。
とまぁ、数々のすごいエピソードに3人3様コメントしながら話は進み、
3人のオススメの男前な人〜アニメ〜映画と話は弾み、
最後にゲームコーナー。負けたら罰ゲームとして
「タバスコ入りワイン」を飲むことに。
負けたのは、仕切りでがんばってたのに。
1番先輩の修士さん。
タバスコに幕が閉まる寸前までズーとむせてらっしゃいましたよ。
流れはだいたいこんな感じ。


修士さんの男前エピーソードを1つ。
なんと奥さんに記念日にはお花を送っている修士さん。
指定した日時に、お花を届けてくれるように
電話をするはずが、忙しくてできず、結局、仕事合間に
隣に相方の小堀さんがいるのに電話したこともあるそうで。
その時はお花につけて一緒に送るメッセージも、しっかり聞かれ、
かなり恥ずかしかったと。
メッセージは「友紀ちゃんへ」(奥さんは友紀子さんと言うお名前)
からはじまり「旦那ちゃんより」でしめ。
「旦那ちゃんって?」 とポカァーンとするこいちゃんと井上くん。
修士さん自ら「嫁ちゃんと旦那ちゃんって呼び合っている」と自爆。
客席の無反応ぶりと2人の引き気味のあきれ様に
「そっちのが恥ずかしくないやん」と一生懸命、言い訳してましたよ。
なんだか、必死ぶりが微笑ましかった。
でもね、いやいや・・・どうかと思うよ?! 
「嫁ちゃん」「旦那ちゃん」って。
名前で呼び合う方が恥ずかしいんだと。
そっかなぁ・・・・。そんなもんか?
「それならぼくもあります」と井上君も男前っぷりを披露。
彼女が好きだった三色団子の緑の部分。
作者も、もちろん引っかかったが・・・
「ん?! 三色団子の緑が好きな彼女」って・・・と
修ちゃんとこいちゃんは
「その時点でようわからんけども」と首かしげ。
三色団子の順番は白・ピンク・緑らしく、
井上くんは緑の部分が好きな彼女のために何をしたか・・・
彼なりのがんばりだった。たくさん三色団子を買ってきて、
白とピンクの部分を取って、1つの串に3つとも
緑色のお団子をさし、彼女にプレゼント。
井上くんからしたら相当がんばったことだった。
しかし、彼女に「はい」と渡していわれた台詞。
「今はいらない」。
そして、緑色のお団子はそのまま放置され、
彼女が食べることはなく、かぴかぴになってしまった
という悲しいお話・・・って、
全然、男前ぷっりをアピールする話じゃなかったけども。
そして、こいちゃんは奥さんにバラの花束と、
真っ白いパズルに自らメッセージを書き、
わざとバラバラにしてプレゼント。
予定では、こいちゃんの部屋に前乗りしている奥さんが
そのパズルを組み立てて、出来上がったメッセージを読んで
感動しているところにこいちゃんが登場するはずだった。
実際は・・・部屋に入っても、奥さんはまだ、
一生懸命にそんなにピースの数は多くないパズルに
夢中だったという「嫁、アホやってん」話。
お3人さんの男前話・・・・って、全然ちがう。
男前か?! いや、ちがうぞ。
まぁ、しゃーない。落ちをつけたがる芸人の性だろうね。


あとは、記憶がある話をいくつか。
井上くんはずっとジャッキーチェンに憧れ、
香港俳優になりたかったらしく、それを知っていた
相方の河本さんに「ジャッキーチェンに会えるで」
といわれ、吉本入りを決意。
それほど、ジャッキーが大好きらしく、
終始、色んな話にジャッキー登場。
ちなみに作者、家のすぐそばにジャッキーがお忍びで来た時、
がっちり握手してもらったことがある。
すんげーでっけぇー手だったな。期待を裏切るどころか
感動すらする分厚く、歴史を感じる手だった。
ずーと笑顔で大変感じよく、とめるSPの言うことも聞かず
車の窓から何人もの人と握手。
お忍びだよ?! マスコミなんていないのに。
実は「あ、ジャッキーだ」と思いながらボーと突っ立ってた作者、
次々握手を求める人と人との間にいたもんだから
「君もだろ?!」的にジャッキーの方から
手を差し伸べてくれた。なんていい人だァ。
まぁ・・・ぶっちゃけ反射神経つーの ?!
手を出され、とっさに手が出て握手してもらっただけなんだけどもね。
何はともあれ、ジャッキー万歳だよ。ビバ・ジャッキー。
それと、修士さんは好きなアニメキャラで「ルパン三世」をあげて、
カリオストロの城」のVTRを見ながら、かなり興奮されていた。
だって、見ながら次の場面説明だけでなく、台詞を一緒に言ってたからね?!
台詞が二重に聞こえたよ。修士さん、クリカンとハモってたよ。
あ、カリオストロはまだ山田康雄さんか。
「大好きで何度も見たから覚えてもーた」とさ。
すごいよ。そして、ちょっと引いたよ。
あとは、話の流れで
「次課長はダブルボケだからな・・・
というか、お前の突っ込みは突っ込みと認めへん」
修士さんにきっぱり言われる井上くん。
すかさず彼は「ボケでも突っ込みでもないッスよ。
次長課長の河本の友達』です」と言っていた。
そういうポジションなんだと。うん。納得。
井上くんの内向的雰囲気、インドア思考回路、
言葉のチョイスのセンスに改めて惚れ直し。
小堀さんは個別でイベントとかゲスト出演とか頻繁にされているが、
修士さんはほとんどしたことがなかったそうな。
「これからは倶楽部なのでメンバーを増やしたい」と言っていたし。
これをライフワークとし、第2回、第3回と続けていってほしいな。
でも、見なれないせいか、
2丁拳銃でない修士さんにちょっぴり違和感。
見なれるほど、続けてね。


そうだ、よくよく考えたら「吉本男前倶楽部」って、
ちょっとシャレになってないな。
だって、かっこいい「けど」おもしろいが成り立ってのことだよね?! 
吉本芸人大前提だよね?! 
見とれさすのではなく、もっと笑い倒さないと。
確実にみんな見とれてたからね。まぁ、作者もだけど。
男前演出しなくても、十分かっこいいのはわかってるんだし。
もっと、技量あるのに。もったいない。顔だけじゃないんだから・・・
って、あ〜そうか。
「おもしろい」けど「かっこいい」が前提なのか。
だったら納得。でも、作者的には壊れて弾ける「男前」芸人も見たいな。
まぁ・・・こんだけ楽しんどいて、よく言うよって話だけどね。