交換条件。

atmy2005-04-16

車で20分しない親戚の家に行った。
作者の叔母にあたるその人は、年の頃50半ばを過ぎ、
ショートへアーのメガネをかけた「日本のおばちゃん標本」
になれそうな外見。ついでに、体型もおばちゃんど真ん中。
あげくに、おばちゃん特性のフットワークの軽さと
好奇心旺盛がばっちり備わっている。
その彼女が今夢中なのは「パソコン」。
そのパソコンもほんの数カ月前、出かけたついでに
たまたまふらっと立ち寄った「ビックカメラ」で
安く売っていたのでその場で購入。
え?! パソコンてそういうもの?!
ふらっと安かったから思わず買っちゃうものか!?
さすがおばちゃん。作者のルールブックは当てはまらない。
まぁ、前から興味があったらしかったけども。
彼女は日頃から忙しい人で、色々な趣味、おつきあい、
ボランティア団体役員の仕事など外出がたえない。
その関係で、パソコンを使う機会もあるらしく、
単なる好奇心だけでの、衝動買いではなかったようだ。
しかし、やる気や興味はあっても知識はない。
さて、どうしたものか・・・
どこか教室に通うとか、独学で本を熟読するとか
そう言った気配は一切なかった。
どうやら最初からすべて、作者に矛先が定まっていたのだ。
プリンターの購入、パソコンの設置、電源の入切り
からはじまり、基本操作、キーボードの打ち方、
よく使うソフトの説明・・・
やったよ。もちろん。手取り足取りね。
彼女には子供がいないので、幼い頃より
何かとかわいがってもらってるしね。
それくらいやりましょう、作者で出来ることなら、
やらせていただきましょう。
いや・・・実は純粋な奉仕心だけの話ではない。
現在進行形で忙しい彼女に多大なる迷惑をかけて
お願いしていることがある。
なんというか・・・交換条件のようなもので、
パソコンいっさいのことを引き受けているのだ。


話はさかのぼること、かなり前。
学生時代に大好きだった「UNICORN」の民生ちゃん。
彼が埼玉テレビだったか、山梨テレビだったかのスペシャル企画で
出演した番組があった。当時、かなりのバンドブームで音楽番組や
音楽を本業とする人が番組を持ったり、
出演したりすることが多かった時代だった。
とにかく見たかった。作者にとって、民生ちゃん全盛期で
かなり1人で盛り上がっていた。
そこへ、地元のケーブルテレビならば
なんと、埼玉だか山梨だかのテレビ局も
見れると言うではないか。そんなことを小耳にはさみ、
なんとも大掛かりな、かつ身勝手な提案を両親にしてみた。
「ケーブルテレビ、入れない?! いいらしいよ〜」と。
全く根拠のない、みえみえの提案だった。
説得に継ぐ説得、相当粘って、いかにケーブルテレビがいいか、
ケーブルテレビの営業マンばりに勧めまくった。
すると、色んなチャンネルに興味を持った両親が了承し、
当初のもくろみ通り、ケーブルテレビを
自宅に招き入れることが出来た。
しかし、そう、話は上手くいくもんじゃーないな。
お目当ての番組は、初期工事の前日に放送してしまった。
結果、ケーブルテレビを見れることになったはいいが、
目的を果たすことができなかった。
まぁ、それだけではなかったから・・・よかったんだけども。
ケーブルで放送されていた「スペースシャワーTV」
といった音楽専門チャンネル
後の作者の音楽の源と言っていい程の存在となったし。
当時PVなどフルで流す民放番組などなかったが、
「SSTV」はいつも見れたし、
めったに見られないアーティストが
普通にインタビューに答えていたり、
ライブ映像もよく流れていた。
暇さえあれば見てたなぁ〜。
「ドレミファドン」のイントロクイズ顔負けの
PVの頭を見れば、すぐに曲名とアーティスト名がわかってしまう
という特技を当時、身につけた程だったもの。
ドラマに出る前のデビュー当時の鈴木杏樹
司会をやっていた番組もあったな。
そんなこんなで、我が家には現在も「ケーブルテレビ」が健在している。
時は流れ、作者は今現在何に夢中か。
民生ちゃんではない。2丁拳銃に無我夢中である。
何かの拍子に知った、「よしもとファンダンゴTV」の存在。
「YFTV」を見る手段は・・・そう「スカイパーフェクトTV」だった。
我が家の長年視聴している「ケーブルテレビ」ではダメなのだ。
見たい、どーしたって見たい。
吉本超合金」・「2丁拳銃の拳」「単独ライブ」「スペシャル企画」
初めのうちはスカバーが見れる、遠く福島にお嫁に行った
親友に申し訳なく録画を頼んでいた。
もちろん、夫婦ともどもお笑い好きな彼女は、
幼い子がいて色々大変だろうはずなのに、
嫌な顔1つせずに録画してくれた。
いや・・・電話で頼んだから・・・
実は嫌な顔、してたかもしれないな・・・
そのビデオを着払いで送ってもらったりしていたが、
いかんせん迷惑だろうと思い、頼みにくくなって来た頃だった。
そんな時、作者の叔母が「ケーブルテレビ」を見たいと相談を持ちかけて来た。
なんという、ナイスなタイミング!! もちろん作者はこう言った。
「いやいや、今はスカパーだよ!!」と。
迷わずスカパーを進めまくり、納得させて段取りをつけ、
叔母を見事スカパー視聴者にしてしまった。
福島の親友よりも近所の親戚のほうが頼みやすいもの。
それ以来、叔母夫婦はスカパーを楽しく視聴してはいるようだが、
作者の依頼のためにかなりの迷惑を被っている模様。
時には夫婦喧嘩の原因が作者の依頼なんてこともあるようだ。
忙しい叔母には毎月、録画を頼みダビングを頼んでいる。
結果、作者しか見ない「YFTV」や
フジケンの「EXエンターテイメントチャンネル」で
スカパーをかなりの頻度で占領していることになる。
叔母の努力と叔父の犠牲とで、作者はかなりの2丁拳銃出演番組を
ビデオで毎月見ることができるのだ。
予約解除をして、テープを違うものに入れ替えて、直接録画し
そのあと、また元のテープに戻し予約ボタンを押すなんていう
全く持って面倒な作業に加え、タイマー予約が入っていない
日を見計らい、ハードディスクにたまった編集済みの番組を
指定番号通りにダビングすると言うことまで平気で頼む始末。
なんという、大迷惑のかけっぷりだろう。
ごめんね、おばさん。
「YFTV」番組編集の際、必ずや出張パソコン個人レッスンを
させていただくつもりでいるので、許してケレロ。
だってね、作者のうちはスカパー受信できないらしいのさ。
近所のでっかいマンションが邪魔で。
取り付け工事も家の構造上、難しいんだとさ。
だから、これからもよろしゅう頼んます。