Yとの出会い。

atmy2005-04-17

小学校・中学校・高校と6+3+3=12年、同じ学校に通い
その後もことあるごとに行動を共にし、
今現在も月に2度は必ず会うYがいる。
昨日は彼女といつも行くパスタ屋で夜ゴハン
アップしたのは食べたパスタ。
何をするにも一緒だったというと、どうしたって「群れたがる」習性の
延長上に「誰でもよかった」感を拭えないので、そうは言いたくない。
まぁ、ほぼ、一緒にいたことはいたけども。
出会いは小学校の入学試験会場。図工室の床一面に白い模造紙がスタンバり、
何組かのグループに分かれ、クレヨンで好きに絵を
描くといった試験の時だった。今でこそ、
たいして大きく感じないが当時は広大なスペースに感じたな。
その試験のグループ別けで一緒になったのが彼女だった。
グループといっても、たまたま最後の3人になってしまい
彼女と作者とあとは男の子といった構成で、
いやでも密な関わりとならざるをえなかった。
確かに作者が悪った。なんでそれ?!という絵のチョイス。
だいたい普通、描くのはお花とか女の子の絵とか・・・
一般的な年長さんの女の子が描く絵なんてそんなもんだろう。
しかし、何故だか自分ではわからないが、作者が描いたのは
「蛇口から水が出いる絵」だった。
なんで蛇口?! わからない。自分のことながら不思議だ。
その時は描きたかったのだろうな。記憶ないけど。
どちらかといえばディフェンス、保守的、くるっと平和解決な作者。
あまり事を大きくしたくないがために、
そこはビシッというべき場面でも
そのまま、すんなり引き下がってしまうことが多々ある。
しかしYは違う。
確実にオフェンス、改新派、やられたら倍返し。
納得のいかないこと、理不尽なこと、不正、悪事を許さず
いいたいことはハッキリ言う、ずばっとめった切りの彼女なのだ。
もちろん、それは幼少期から変わっていない。
「蛇口から水の出ている」絵を見た彼女は初対面の作者に対して
一言「変な絵」と言ってのけた。
そりゃー黙っちゃいられなかったんだろうよ、「蛇口」だもの。
試験場で自分の描いた絵を侮辱され、
面と向かって初対面の快活そうな女の子にそう言われた日にゃー
「ムッ」とするのが当たり前なのかどうかわからないが、
作者はもちろん、「ムッ」となどするはずもなかった。
「あぁ・・・うん・・・変だよね・・・蛇口描くなんて。
ましてや、入学試験で」と心の中で思ったことを今も覚えている。
内向的で決して活発な幼稚園児ではなかったので、何かを言われることは
多少の免疫はあったにはあったからかもしれない。
でももし、そこで、言われたことに対し、
腹を立てたり、泣き出していたら
と思うと・・・言った彼女は「攻撃的人物」と
みなされていたかもしれない。
そして、ついでに作者も「みんなと仲良くできない要注意人物」
とチェックされていたかもしれない。
2人とも入学できないか、どちらかが試験に落ちていたかもしれない。
運命って不思議。
といっても、定員人数と志願者がほぼ同じ学校だったので
あまりにもひどい場合以外は、全員受かることになっているのだけれど。
しかし、協調性を見る試験だったかもしれないが、絵の内容も
多少は審査の対象となったに違いない。
「蛇口」って・・・。よく受かったな。チャレンジャーな小学校だ。


そんなYとの出会いから、作者の人生のほとんどのページに
休憩地点に、岐路に彼女が登場しない時はない。
反対に彼女の人生の節目、要所要所に
作者が不動のレギュラー枠として登場する。
以前一度、めったに泣かない彼女が作者に起こった
うれしい出来事に対し、涙を流してくれたことがあった。
悲しいことももちろんだが、うれしいことを我がことのように
うれしく思ってくれる人がこの世にいることの幸せを感じた。
それ以来、彼女の味方になろうと、救急箱になろうと決意した。
誰が見ても聞いても、彼女に勝ち目はなく、世界中を敵にまわす
事が起ころうと、たった1人、彼女の味方でいようと思う。
打ちのめされて、うなだれ、ふさぎ込む日々が続こうと彼女の
救急箱になるべく、あらゆる処方せんを最高の治療を
自然治癒力を最大限に引き出す手助けをしたいと考えている。
作者とは正反対のY。趣味も思考回路も好きな色さえ違う。
感じ方もちがうし、外見もかぶるところが何ひつない。
いや、全く違うようで、笑うつぼが同じだったり、
強弱、大小はあれど、疑問に思う点が同じだったりと
どこかでつながっていることは確かだな。
彼女は作者にないものが統べてあり、しかしながら、
多少なりとも、作者に持っているもので、
彼女に持ち合わせていないものも
あると感じることもある。
凹と凸。違うからこそ、自分にないものを求め、引かれ、  
認めあい、尊重できるのだろうと思う。
少なくとも作者はそうだ。彼女の強さが欲しい、気高さが欲しい
勇気や真直ぐさが欲しい。そんな彼女を尊敬し誇りに思っている。
付き合いの長さではなく、培ってきた目に見えないもの。
誰かを信用できることがどれだけ救いになるか、
その点だけでもYには感謝してもしきれない。
ありがとう、Y。


おっと、話が随分違うとこに飛んじゃったな。
なーんでか幼い頃より、彼女はトラブル運・事件運の星の
元に生まれたらしく、乗り物の中で喫茶店で職場で
道ばたで近所で旅先で、常にファイティングポーズをくずさない。
どこでもリングで、誰でも対戦相手となりうるのだ。
そして、彼女はやってのける。
ちゃんと納得の行く試合を今まで数々してきた。
すごいのなんのって。なんで?!って思うほどの不遇ぶり。
まあ、ある意味話題が絶えない、
あきない人生と言えば聞こえはいいかな。
彼女からすればたまったもんじゃないけどもね。
また、どこかで数々の勇姿、逸話をお話したいと思う。