黄金週間。
今日から世間じゃ、ゴールデンウィーク。
今年はなんと１０連休の人が多いと小耳にはさんだ。
ウィークどころじゃない。
いっそのことゴールデンマンスにしてはどうか。
長期休暇の過ごし方を知らない日本人が、
国家レベルで１ヶ月間やすんだら・・・どうなるんだろうな。
何もかもお休み。まぁ、無理だろうな、日本人には。
テレビをつけたら、ニュースがやっていた。
お決まり３点セット映像。
上空からちびちび少しずつ動く高速道路の大渋滞。
人でごった返す東京駅の新幹線ホーム。
長蛇の列の成田空港の受付カウンター。
まぁ、すごい人だこと。
ゴールデンなウィークだからといって、
みんなこぞって、ちゃんとどっか行くんだなぁ〜。
ちなみに作者は関係なく仕事でございます。
イレギュラーな休みは一切ございません。
まぁ、別に休みだったからといって、たぶん・・・
どこにも行かないだろうけどな。
どこにいっても混んでいて、あげく、この時期は
料金設定がべらぼうに高い。
とくに、旅館、海外旅行なんて笑っちゃうくらい。
全く同じ内容のツアーなのに、今ならなんと半額じゃなくて
倍額!!ってとういうことだ?!
もともと旅行はそんなに行かないけれど、
「旅に出たい」と思うことも結構あるし、行けば行ったで楽しいし。
嫌いじゃないんだと思うけど・・・めんどくさい。
自薦他薦の出無精＋フットワークの重さがネックとなり
めったなことでは旅に出ない。
最近行ったのは・・・１泊２日温泉旅行。その程度だ。
そんな作者が、何故にこの時期に好んで旅に出ようと思うものか。
絶対に観光地といわれる様なところは混んでいる。
いや、近所の大型スーパーだって混んでいるぞ。
ゴールデンウィークには、家でおとなしくしているのが
１番正解だと勝手に思う。
普段、仕事でどうしても休みがとれない人たちは
仕方がない気がするけれど、そうじゃない人もいるだろ?!
学生諸君。君たちは１０日間程度の休みなんざー、
数カ月後の３倍以上の夏休みからしたら、
全く持って大したことなかろうよ?!
なのに、何故にそんなに浮かれて街にくり出し、遠出をし、観光をする?!
そう、どうしてここまでかたくなに、
ゴールデンウィークに出かけることを
避けようとするのか。
あれは若かりしき学生だった頃の話。
友達に誘われ、４人で出かけた国立代々木体育館。
あれは確か、ゴールデンウィークがピークを迎える
５月３日の・・・何の日だ?! えーと、憲法記念日か。
あの年のゴールデンウィークもかなり暑かった。
その前も、その後も結構な頻度で暑いゴールデンウィークは存在し、
記憶や思い出や写真の中に半そでのみんながいるな。
そんな晴天の強い日ざしの中、
向かうは代々木体育館のまわりで催されるたくさんのイベント。
最寄駅は千代田線「明治神宮前」。すぐ隣にはＪＲ山手線「原宿」。
毎週末、原宿はすごいことになる。ちょっと坂の上にある
原宿駅を降りて竹下通りに目をやれば、アスファルトは一切見えない。
ぜーんぶ人の頭で通りがうまってしまう。
ぎゅうぎゅうで、歩くスピードが自分の思い通りにはならないのだ。
そんな原宿駅の近くにある代々木体育館をめざすのだから、
巻き込まれないわけがない。
当時、作者も週末ともなれば、
買い物に原宿まで何度か来たことがあって、
人の数が半端じゃないのは知っていたし、覚悟の上だった。
しかし、甘かった。だいぶ甘かった。
ティースプーン５杯分、中国のお菓子くらい甘かった。
ゴールデンウィークを甘く見ていた。
確かに車内も混んでいたけれど、ゴールデンウィークだし、仕方ないと
納得させ、電車を降りた。改札はなんとか出られたが、そこからだった。
動かない。全く持って動かない。あれ?! 事故?!
何かあったのではないだろうかと思う程、全く動かないのだ。
あげく、我々は選択する降りる駅を間違えた。
「原宿」駅で下車したため、竹下通りめがけ、
まっすぐ行きたい人たちに押し流されてしまい、
気付けば国立代々木体育館は遠ざかっているではないか!?
違う方向の道からも、みんな竹下通り目的の人の群れが、
こちらに一斉に向かってくる。
歩道者道路の一方通行なんてあり得ないはずなのに、
みんな同じ方向に向かうのだ。
しかし、我々は、無謀にもその道を逆流する形で、
国立代々木体育館をめざした。
４人以外のみんなの目的地は同じで原宿・竹下通り。
それをめがけてどんどん駅から人が溢れ出ている。
はぁ・・・いつもと人の数が違う。規模が違う。
訪れる人は関東近辺ではなく全国レベルだった。
そりゃーそうだ、何故ってそれは
ゴールデンウィークだからだ。
我々の無謀逆流計画は、気合いの入った
本日初上京原宿でビューの男女若人の前に見事に惨敗。
気付けばもといた場所より遠くに見える国立代々木体育館。
立ち往生もいいとこで、
ホントに全然動かないから、あれ!?知らない間に何かの列に
列んでしまったのではないかと不安になった。
気付いたら、人気ラーメン屋の席に通され、
「やっぱり列んだかいがあったね」なんてことにもなりかねない。
日陰も何もない身動きとれない道で、
容赦なく照りつける日ざしも手伝って、
意識がもうろうとしてくる。
アスファルトの反射をもろに受け軽く日焼けもしている。
向こうに見えるのは、国立代々木体育館。
大した距離じゃないはずなのに、いったい何時間かかっているんだ?!
時計を見てビックリ。かれこれなんと、１時間弱!!
えぇー?!?!ゆっくり歩いたって５分はかからないだろうに。
まぁ・・・確かにゆっくりも歩けてないけども。
歩く道と書いて「歩道」にいるはずなのに、歩けていない事実に
衝撃さえ覚えた。こんなことってあるんだ・・・。
と・・・その後のことは、実は、記憶が曖昧で。
そんな状況の中がんばって、なんとか目的地までたどりついたような・・・
いやね、あきらめてそのまま帰った記憶もないわけではなくて・・・
人の数と動けない状況と暑さがあまりにも強烈すぎて、
その後の記憶が飛んでいることに改めてビックリ。
そんなこんなで、ゴールデンウィークに、
人が集まりそうなところに行くのは嫌なんです。
混雑している乗り物を乗り継ぎ、観光地を訪ねてみたって、
きっと大勢の観光客で溢れかえっているだろうし。
考えることはみんな同じだから、
大体行くとこなんて制限されるもの。
と言ってみたところで、
さっきから言ってますが、休みじゃないですから。
どこにも行けませんから。
