涙。


作者の甥っ子である兄の7才・1号が学校帰りによって、
1才半の弟の2号ともらった風船の取り合いをした。
みなから「風船くらいいいじゃない」
「お兄ちゃんは風船なんていらないでしょ。
弟にあげちゃいなさいよ。」と
色々言われ、更に意地になった模様。
弟の2号は色々やられるくせに、
にーちゃんの1号をそれでも慕っているらしい。
だから、風船も騒いだら1つにーちゃんに渡した。
自体は丸く収まるかに見せたが、
1号が「もう、いいっ!!」とぶすくれて
涙目でいじけだした。
ひざを抱え、その場でうずくまり泣き出した1号。
「どーしたの?!風船、くれないの?」とたずねたところ
「もういいよ・・・」としか言わない。
「風船はさ、大きい子より、小さい子が喜ぶもんだよ〜
この前、頼まれたドラゴンボール
おもちゃ買っておいたから、そっちのがいいじゃん。ね?」と
なだめても、変わりなし。
見かねた2号、風船を持って泣いているにーちゃんを
慰めにやってきた。
もちろん、無視。下を向き泣き続けるだけ。
合計で3個ある風船、1つあげるというのに
気に食わない1号。何が気に入らないのか聞くと、
「2個ほしい」だって。
えぇーーー?!2つかーい!!
欲張りな1号だな。
ほかのたーーーーーーーーーーーくさんのおもちゃは
2号にほとんど貸してあげることもせず、
量からいっても、回数からいっても
自分が、どれだけたくさんのおもちゃを持っているかなんて、
忘れてしまったかのような口ぶり。
一向にいじけるのをやめないので、
しばし放置。そっとしておくのがいいと思い
そのままにしておいた。すると、
ぶつぶつと何か文句を言い始めた1号。
そのうち、風船のことはどっかにいってしまい、
日々の2号に対するうっぷんを泣きじゃくりながら
訴えだした。
最近、どうやら2号がらみで
1号が怒られることが多いみたいで、
そのたびに泣きながらいじけると姉の話。
でもまぁ、2号はまだ理解できないので、
自然と話して理解して、
その後、改善できる1号にしわ寄せが来るわな。
うーん・・・短期間だし・・・2号がもうちょっと
成長するまでの辛抱だな。
しょうがないっちゃしょうがない。
お兄ちゃんの宿命ね。
でも、風船が2つほしいって言うのは・・・
お兄ちゃん、関係あらへん。
別の問題だけどね。これは、1号の物欲の問題だよ。


止め処なく、あふれる感情と涙は
そのうち因果関係はそっちのけで、
泣く行為がメインになって来るんです。
特に小さい時ってね。
ハイ、ハイ、ハイ。
泣くのもたまにはいいのです。
泣きたい時は泣けばいい。
感情のおもむくままに、泣き叫べばいい。
すると、あら不思議、結構すっきりするのです。
子どもは特に、感情のコントロールがまだ
うまくできないから
喜怒哀楽は不器用に表に出したほうがいいんです。
それにどうやら眠かったみたいで。
眠いと、とかく機嫌が悪かったり、
ちょっと気に入らないことがあると、
ぐずりだしたりするんです。
作者にもかすかだけど、
そんな子どものころの記憶があるもの。
1号どうやら、ちょっと経って、
爆発したから落ち着いたみたいで。
下を向いて泣いていたので、目がはれて
すごいことになっていたけれど、
「その代わり、今日はおばあちゃんの家で
ご飯食べて帰るからね!」と
えばり気味に、言い放つ半べその1号。
もちろん、作者は「いいよ、いいよ」なんていう 
甘いおばあちゃんとは違うから。
つかさず、突っ込む。
「その代わりってどの代わりだよ」と。
ぶつぶつ言っていたけど、
反対に「その代わり」を逆手に取り
ゴハンを食べて帰る、その代わりに仲直りしなさい。
そうしたら、夜ゴハン、食べて帰ってもいいから」と
切り出した。
とにかくここに、とどまって
ゴハンを食べて帰りたいという一心だったみたい。
あっという間に、反論なく
すぐに巨大児2号に詫びを入れる1号。
早いな・・・折れるの。